お疲れ様です。
1日1記事以上の投稿をしていきたい…!と思っている内向的bです。
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
「!?」
となった方は
本文を飛ばして先に「初めましての方、この創作物は…」を
読まれることを推奨します~
本文 「借金取りといっしょ!の人探し」
9月3日火曜日。
”なるべく早く来てもらいたいけど、難しいよね…”
そう言われた僕は、大至急、仕事のスケジュールを調整した。
提出期限が近い記事は急いで仕上げ、「多重債務者の末路」など期日に余裕があるものも、念のため締め切りを延ばしてもらったり。
そうして3日後の9月6日金曜日に、2時間ほど電車を乗り継いで、先輩の住む都心のアパートへ向かう手筈を整えた。
先輩とは連絡をラインで取り合うことにし、電話が来た翌日、訪問日程をラインで伝えた。
先輩からは即、”本当にありがとう、待ってる”と返信が来た。
(そういえば、何か入れ物とか、持っていった方がいい物はあるのかな…)
〈預かって欲しいもの〉の具体的な話は、依然として聞かされていなかった。
深入りは遠慮したいが、注意点などは把握しておきたかった。
”受け取りにあたって、持ち物や注意点があれば教えて下さい”
グダグダと考え始めて、メッセージをなかなか送れなくなってしまう前にと思い、僕はすぐさま質問を送信したのだった。
(そういえば、まだ返信きてないかな…)
昼休憩を終えようとしていた頃。
その前に質問メッセージへの回答が来ていないか確認すべく、ラインを立ち上げた。
(あれ?)
送信してから2時間近く経っていたが、返信がないどころか既読すらついていなかった。
先輩はいつも、スピーディーに何かしらの返信をしてくれるのだが…
(…きっと、忙しいんだろう。)
訪問までまだ日もある。 行く前までに片づけておくべき仕事も、山積みになっている。
それらを仕上げて待っていればそのうち、返信も来るだろう…
わずかな違和感を押しやって、僕は花茶の記事を書きあげることに専念した。
しかし、待てども待てども、先輩から返信が来ることはなかった。
9月4日水曜日。
先輩のラインの反応がなくなってから、僕はまず1日ぐらいは様子を見ることにした。
連絡が途絶える前のやりとりを何度も確認し、思い返し、先輩の気分を損ねるものがなかったかと自問自答もした。
”返事がない、ただの屍みたいだ”
とちょっと茶化したメッセージを送ろうかとも思った。
もしかしたら精神的に追い詰められた先輩が、僕への頼みをやっぱり無しにしようとか、躊躇し始めているのではと考えたからだ。
(いや、やっぱり、先輩とはそこまでの仲じゃないよな…。それに忙しいだけだったら申し訳ないし…)
結局、馴れ馴れし過ぎると思い、取り止めたが。
「…………」
忙しくてラインを見るどころじゃない?
体調不良で寝込んでいて、連絡どころでない?
スマホを落とした、故障したなどで連絡できない状態?
事件や事故にあったとか…?
音信不通の原因を様々考えてはみた。
だがそんなことをしても結局、”もう少し待ってみる”という、ありきたりな対応しか僕にはできなかった。
9月5日木曜日、午後。
2日経っても、先輩からの反応は途切れたままだった。
普通なら数日連絡がないからといって、これほど心配する必要はないだろう。
だが、数日前の電話での先輩の様子や、不穏な気配がする〈預かって欲しいもの〉の存在が、心に影を落とす。
そもそも訪問前のこのタイミングで、先輩の頼みに関わる僕からの連絡を、長らく放置するのは状況的におかしくないか…?
「……………、…」
(例の〈預かって欲しいもの〉が原因で、何か、トラブルが起きたとか…?)
一番考えたくなかった事態が、脳裏に浮かび上がる。
(このまま先輩と連絡がつかなかったら、どうする…)
ライン画面をにらみつけながら考える。
画面の右側には自分の吹き出しが、不安と共に溜まっていく一方だった。
日差しが盛りを過ぎた頃、僕は押し寄せる不安に耐えられなくなった。
そこで、なんとかスケジュールをつめ、予定を1日早めて先輩のアパートに行くことを決めた。
僕の杞憂ならそれでいい。
疲れて爆睡してたとか、スマホを水没させてただけとか…。
それだけなら、早とちりした僕が間抜けだったってだけで済む。
行きの電車に揺られながら、一応「18時頃に着く予定です」とメッセージを送った。
でも先輩にそれが届くのかさえも、僕には分からなかった。
では今回はこの辺で!
続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) の
無料試し読みでどうぞ~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
・考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。
もうちょっと詳しく言うと…
・主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。
●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません。
上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。
あらすじ
―預かって欲しいものがある。
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。
不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?
あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!
「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
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