#36_№4-借金取りといっしょ!の人探し (写真調の挿絵いっぱい!な小説)

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
絵を描くことも、文章を書くことも早い方ではない内向的bです。
 
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事となっております。
 
「…ブログ主の、創作物……だと………!?」
 

となった方は
本文を飛ばして先に「初めましての方、この創作物は…」
読まれることを推奨します~ 

  

本文 「借金取りといっしょ!の人探し」

9月5日木曜日、夕方。

 
辿り着いた時は、すでに黄昏刻だった。
入り組んだ住宅街に建つ、古い単身者向けアパートが重々しく僕を見下ろしている。


(なんか意外だったな。先輩だったら、もっといい所に住んでいそうなイメージあったけど…)


聞いた住所をGuuqleマップで調べた時点で、少しあれ?とは思っていた。
最近のことはわからないが、再会した2年前、先輩は大手の人材派遣会社に勤めていた。
スーツも良いものに見えたし、金銭的な余裕も窺えた。
(節約志向?それとも僕と同じで転職でもしたのか…?)

部屋に向かう前に、部屋番号の最終確認をしようとライン画面を開いた。
(…やっぱり、既読すらついてないな……)
途中でポストを覗くと、少しチラシなどが溜まっていた。数日分といったところだろうか。
その様子から、先輩は不在の可能性が高いと思わざるを得なかった。

(何か事情があって帰っていない…いや、帰れない状態なのか…?)
渦巻く不安が自分の周りを黒い靄となって漂い、良くない事を耳打ちされている気分になった。
僕はその囁きを振り切るように、歩を進め、通路の奥を目指した。

1階の奥の端、教えられた部屋番号の前に立つ。
中から物音はせず、人がいる気配も感じられなかった。


まず、チャイムを押してみた。
ドアを隔てて鳴り響いた音に、耳を澄ませる。

1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…

……反応がない。

(たまたま外出している、と考えるのは楽観的過ぎるよな。)
考えたくないが、やはり、先輩の身に何かが起こってしまったのだろうか…?
それが例の〈預かって欲しいもの〉に起因していたら…?
受け取ろうとしている自分にも、被害が及ぶのではないか…?

―今更だ、そんなこと…
あの時、多少の危険は承知の上で、自分は先輩の頼みを引き受けた。
それなのに、目の前まで来て「やっぱり怖気づきました」なんて、無責任にも程がある。

(先輩が居なくてもやるべき事があるだろ。まずは、確認しないと…)
念のため、もう一度チャイムを押し、ドアに接して聞き耳を立ててみた。
しかし返ってきたのは、沈黙だけだった。

(…仕方ない。合鍵でお邪魔させてもらおう。)
実は先輩から念のためにと、部屋の合鍵を送ってもらっていた。


万が一、自分が不在のため手渡しできそうにない時は、「アパートに行けばわかるようにしておくから」と言われていたのだった。
そこまで親しくない人の部屋に勝手に上がり込むのは、承諾があっても気は進まない。
ノロノロと鍵を取り出し、鍵穴に差し込もうとした時。

「やっぱおらんよね~?」
「ッ!!?」
 
唐突に現れた知らない声に、僕は冷たい手で心臓を掴まれたかのように、飛び上がった。
(えっ、だ、誰!?)
声がした方、アパートの入口付近を振り返る。
電灯が灯らず薄暗い通路の先に、背の高い男がいた。


僕より少し年上くらいだろうか?
すらっとした体に、暗闇から湧いて出てきたような印象を与える、黒いスーツを纏っていた。
ネクタイなし、ジャケットの前も開け放ったラフな着こなしで、第一ボタンを開けたシャツは柄シャツだ。
 
ただ、細やかな柄と落ち着いた色合いのせいか、チンピラめいた威圧感はない。
サラリーマンではなさそうだが、ぱっと見、オシャレが好きな一般人に見えなくもなかった……が。

男は、どこか見定めるように目を細めて、僕を見た。

 

 

今回はこの辺までにしておきましょう…

続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) 
無料試し読みでどうぞ~


ではまた~

 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
 

●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。

 

もうちょっと詳しく言うと…

主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。

 

●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません
 上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。

 

あらすじ

 
―預かって欲しいものがある。

 
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。

不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…

 
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!

 

「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!

 

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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