お疲れ様です。
最近はもっぱら、自分の創作作品をアップすることによって、記事作成を怠けている内向的bです。
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
「くぁwせdrftgyふじこlp?!」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「借金取りといっしょ!の人探し」
先輩の周囲の人物は把握できなかったが、聞き込みすべき人間は手近な所にも存在している。
近隣住民だ。
(ああぁぁ…緊張する…
えっと、まずあいさつして、お隣のSさんのことについてお伺いしたいのですが…
から話し出せばいいよな…)
メモとペンを携え、予行練習をして、ご近所さんへ突撃する準備をした。
しかし、ドアを開けていざ出陣というところで、僕は二の足を踏んでいた。
(うう、恐い、嫌だ、行きたくない…)
他人の家のドアを叩き、聞き込みをするなんて…人見知りにはかなりの覚悟のいる苦行だ。
(でも、行かないといけないだろ…手掛かりを得る可能性を、捨てるわけにはいかないだろ…!)
だがまずは焦らずに、気持ちを落ち着かせてみることにした。
靴を履いたまま玄関前で体育座りをして、床を見つめ、深呼吸をしてみる。
さらにイヤホンを取り出し、スマホに入れている波の音を聞くことにした。

(ああ、やっぱり自然音…特に波とか水系の音は落ち着く…)
大丈夫大丈夫、いきなり怒鳴られたりとかはしないはず。
せいぜい胡乱な目で見られたり、居留守をつかわれるだけさ…
視線を床に落としたまま、そんな風に自分に言い聞かせていた時だった。
玄関の上り口の縁に、傷がついていることに気づいた。
30㎝くらいの間隔で、似たような傷が2つついている。
何とはなしにその傷を触ってみる。
表面にまだ荒々しい感触を残しているそれは、比較的最近できた傷に思えた。
周辺を指で辿ってみると、それと似たような傷がいくつかあることに気づいた。

何か重いものでもぶつけたのだろうか。
視線をドアの方に流す。
すると縁の傷を延長したあたりのドア枠にも、同じように何かをぶつけたような傷があった。
気になってドアを開けて、その傷の行方を追う。
ドアのすぐ下は段差があり、その手間のドア枠の縁には玄関と同じように傷がついていた。
部屋の外に出て、通路からアパート敷地の入り口まで見てみた。
すると、アパートの敷地と道を境のコンクリートの段差に、似ている傷跡を見つけた。
でもそこから先は見つけられなかった。
あの部屋から何かを運び出した?それとも逆に、何かを運び入れた?
複数の傷があったから、往復したとか?
単に家具でも出し入れしたのだろうか。たとえば古くなった家具を売って、新しい家具を買い入れたとか。
先輩はせどりをしていたらしいし、もしかしたらその一環で出来た傷なのかもしれない。
(でも、もしあの傷がここ数日の、9月2日の電話から失踪する前後のものだったら?)
とてもじゃないが、いつも通り仕事をこなすなんて出来なかったはず。
そうだとしたら、あれらの傷は<預かって欲しいもの>に関係する何かを、運んだ時にできたものだったりして…?
(うーん、わからないな…まずは今できることをするか…)
せっかく外に出たので、この勢いで、近隣住民に話を伺いに行くことにした。
ピンポーン

早速、隣の部屋の人に話を聞こうと訪ねてみた、が。
……反応がない。
あいにく留守のようだった。少しホッとしたなんて、ことは…ない。
(そういえば、昨日の夜も居なかったのかな…?)
昨夜の家探しの前、近所迷惑になるかも、と危惧した時のことを思い出す。
この古いアパートはいかにも音が響きそうで、夜遅くにガサゴソするのは気が引けた。
そこで隣室の在宅状況と、音の伝わり具合を確認すべく、隣室と接する壁に耳を押し当ててみたのだ。
けれども、まだ22時前だったにもかかわらず、全く物音がしなかった。
早めに就寝したのか、まだ帰ってきていないのか…
結局、静かに気をつけて探すしかない、と捜索に臨むしかなかったわけだが。
(夜の仕事の人とかじゃなくて、不在がちな人なのかも…。隣の人への聞き込みは、期待しない方がいいかもしれない…)
出鼻をくじかれたが、一つこなすと次へのハードルは低くなるものだ。
僕は1階にあるもう2つの部屋へ、チャレンジしていった。
しかし、夕方だったためか、みな不在のようだった。
(会社勤めしてる人なら、まだ勤務時間のところが多いよな…)
2階にもチャレンジしに行こうか迷っていると、ちょうどそこにお買い物に行ってくれたKが戻って来たので、今日の聞き込みはここまでにすることにした。
では今回はこの辺で!
続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
・考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。
もうちょっと詳しく言うと…
・主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。
●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません。
上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。
あらすじ
―預かって欲しいものがある。
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。
不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?

あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
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「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
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この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
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