お疲れ様です。
花茶を飲んだこともお目にかかったこともないですが、調べていて綺麗だなぁと思った内向的bです。
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
「なんだよ…それ…」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「借金取りといっしょ!の人探し」
先輩は、顔が広い人だったからなぁ…、と大学時代のことを少し振り返った。
先輩はその人脈を頼られてか人を紹介したり、人と人との架け橋というのか、恋に限らないキューピット的なことをしていたようだった。
学内でよく、そういう相談を受けていたのを見かけたから、印象深い。
女子達が頻繁に話しかけていたのも、先輩目当てというだけでなく、キューピット役のお願いもあったのだろう。
ただ友人・知人宅については、先輩の関係者を把握できてないため、探しようがなかった。
(大学で同じゼミだった人にも聞いてみたけど、ダメだったしなぁ…)
アパートでもネット上でも、先輩の交友関係の手掛かりを発見できなかった僕は、大学時代の知人にコンタクトをとってみた。
幸いなことに、自分のアドレス帳に数人の連絡先が残されていたからだ。
そうして、S先輩について頑張って聞いてみた。
5年ほど音沙汰のない、それほど親しくもなかった人間から電話をもらった相手は一体どんな反応をするだろうか…
などと戦々恐々しながら電話を掛けて、聞いて回った。
しかし苦労の甲斐なく、現在も先輩と親交がありそうな人物へ繋がる道しるべは、得られなかったのだった。
(…でも、友人・知人宅を転々としている合間に、ネットカフェ等を利用する。
そういう可能性は0ではない、はず…)
というかもう、そこに賭けるしかない。
僕はそう割り切って、次の考察に進んだ。
さて、次に参考にしたい言葉は、
”わざと消息を絶ったのか、事件や事故などで意図せず消息を絶ったのか、どちらなのかが分かれば発見までの時間を早めることができる”
というものだ。
故意か否か…
実のところ、僕は前者だとみていた。
室内が荒らされているわけでもなく、むしろ綺麗。
血痕や破損したものも見当たらず、明らかに外部の人間が関与したと見られる証拠もない。
貴重品、身分証、衣服など、生活に必要なものがなくなっている。
状況的には、自ら行方をくらませた…と考えるのが一番自然に思えた。
(まあ、第三者に現場が偽装されてるって事もあり得るけど…)
もし故意だと仮定した場合、”なぜ自ら行方をくらませたのか?”が重要になってくる。
原因がわかれば、失踪人の足取りが掴めてくる事もあるらしい。
今のところ、失踪の理由として推測できるのは、
1位 <A>関係。狙われて身を隠している?
(自分的には1番だが、Kには内緒)
2位 女性関係?
3位 未知の理由
(4位 借金苦等の経済的理由での蒸発)
といったところだろうか。
「2位 女性関係」については、まだ想像の域を出ていない。
だが食材や調味料、部屋の雰囲気などから、この部屋に高頻度で女性が訪れていた可能性が高いと思われる。
S-
だとしたら、先輩と女性は親密な間柄のはずだ。
その女性が先輩の失踪について何か知っている、または失踪に関係している……かもしれない。
今後は先輩と女性が一緒に行きそうな、周辺場所の投稿写真も集めるべきだろう。
あとKにしてもらっている聞き込みでも、女性と一緒にいなかったかまで聞いてもらった方がいいかもしれない。
「1位 <預かって欲しいもの=A>関係」、これが僕の中で依然として最有力候補だった。
金曜日の朝の考察から引き続き、僕は<預かって欲しいもの>の正体について考えていた。
”2週間の預かり期限、人に知られてはダメで、手渡ししたいもの…”
この3つのヒントを総合的に考えた結果、僕は<A>は秘密めいた情報の類の可能性が高いと推測していた。
しかも2週間程度で価値や、それに付きまとう危険が下がるものだ。
価値が下がったら、人目…誰かの目を気にする必要もなくなる。
だから先輩は「2週間ほど経ったら、俺が引き取りに行くから」と言ったのではないだろうか。
「今手が離せない状態だから」とも先輩は言っていた。
だが、あれは下手に自分が動いて、誰かの注意を引くのを避けたかったのではないのか?
忙しいから取りに来させたのではなく、危険を避けるため僕に取りに越させたのではないかと、今になって思ったのだ。
では今回はこの辺で!
続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
・考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。
もうちょっと詳しく言うと…
・主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。
●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません。
上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。
あらすじ
―預かって欲しいものがある。
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。
不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?
あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
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「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
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この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
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