#72_№34-借金取りといっしょ!の人探し (距離の変化、感情が育つ様…じっくり描いてます)

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。
 
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

  

本文 「借金取りといっしょ!の人探し」

 
9月8日日曜日、朝。

「!おおっ!?どないしたん?!今日のyさんの髪、めっちゃサラッサラやん!!」
ドアを開けて開口一番、Kはテンション高くそう指摘してきた。

 
(やっぱりツッコまれたか…)
鏡を見た時から、何かは言われるだろうとは思っていた、が…

「ちょwこれホンマ、世界が嫉妬するレベルやん?!ww
 えw どないしたん?ww
 今日お出かけやから、めっちゃ気合入れた?www」
想定よりオーバーリアクションなKに、僕は思わず気圧されてしまった。
すると奴は、「あーいいなあこれ、めっちゃ触り心地ええわー」と許可も得ずに人の頭髪を勝手に触り始めたのだった。

その言動にはげんなりしたが、髪を撫でるように触れる手は、思いのほか心地よかった。

 
昨晩から僕は、気づいたことをKに話さなければというプレッシャーに押し潰されそうになっていた。
その柔らかい手つきは、僕のそんな内面までやんわりほぐすかのようだった。

僕は人間と距離を取りたいくせに、美容室で髪を触られると眠くなってしまうタイプだ。
しかも昨夜は「Kにうまく話せるだろうか…?」という不安でなかなか寝付けず、いつにも増して眠い朝だった。
諸々の条件が重なった結果、僕はうっかり、Kの手から逃げるのを忘れてしまった。
 

―確かに成人男性が抵抗もせず、頭を撫でさせるのは異様な光景だったとは思う。
思うけども。

 

「えっ…」
自ら絡んでおきながら、僕の反応に戸惑いを隠せないK。

 
……これは、あんまりではないだろうか?
回収できないなら仕掛けるなよ、と言いたい…
あのトリートメントはもう使わないようにしよう、と僕は心に決めた。

 

でKはというと、戸惑い固まったのち、なにやら葛藤をみせた。
そして、いきなり何事もなかったように、
「あ、あー、今日の朝飯はなんやろな~?」
そう言って僕の脇を通り過ぎて行ったのだった。

(誤魔化すのは下手くそなんだな…)
特に役に立ちそうもない、Kのパーソナルな情報を手に入れた朝となった。
ちなみに今朝のメニューは、冷蔵庫に一晩寝かせた山形だしと、シラス入り納豆である。

 


その後、朝一の変事をおくびにも出さず朝食を食べ終えたKは、現地調査の準備に取りかかっていた。
今日は「計画④先輩が足を運びそうな場所の現地調査」を行う予定にしていた。

僕達の作戦はこうだ。
昨日までにリストアップした、先輩が行きそうなアパート徒歩圏内の場所と、徒歩圏外の場所。
2種類に分けたそれらの場所に、それぞれ異なるアプローチをしていく。

まず徒歩圏内の場所には、これから数日間、休日と平日など曜日や時間帯を変えて何度か訪れてみる。店員さんなどに話を聞けそうな時は、聞き込みも行う。
一方、徒歩圏外の場所は車でしらみつぶしに回っていく。まずは近場から回っていき、徐々に捜索範囲を拡大していくイメージだ。

 
捜索場所は、人探し参考サイトに載っていた、”行方不明者が行きそうな所”を基に絞り込んだ。
具体的には、次のような場所だ。

・ファミレス、ファーストフード店などの安くて比較的長く滞在できる飲食店
・コンビニ、スーパー、デパート、ショッピングモール、本屋などの商店
・駐車場、橋の下、公園、図書館、駅ほか公共施設
・1泊2,000円程度で宿泊できる簡易宿泊所やネットカフェ

今日の午前中はまず近場、徒歩で行ける範囲を回る予定にしていた。
Kは炎天下の捜索に備えて、日焼け止めを塗ったり、保冷剤を仕込んだりしていた。

その様子が視界に入りながらも、僕はなかなか準備を進められないでいた。違うことが頭を占領していたからだ。

 

 

 

 

では今回はこの辺で!

続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~

ではまた~

 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
 

●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。

 

もうちょっと詳しく言うと…

主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。

 

●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません
 上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。

 

あらすじ

 
―預かって欲しいものがある。

 
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。

不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…

 
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?
1話目はこちら→ №1-借金取りといっしょ!の人探し (内向的な方にオススメ)

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!

 

「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!

 

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

 

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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