#80_№40-借金取りといっしょ!の人探し (空前絶後のお弁当をお見せします…)

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
AI活用を模索したり、記事のテンプレートを作ってみたりして、記事作成時間の短縮を狙っている内向的bです。
 
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

  

本文 「借金取りといっしょ!の人探し」


「ぉおう…、こ、これは…予想外、やわ…」


(…まぁ、そうなるよな…)
食事提供の取り決めの際「文句を言わない」と宣誓したKも、流石に面食らったようだった。
普通、お弁当といったら、おかずが彩りよく盛り付けられたものをイメージするだろう。
しかし、今の僕にはあまり時間と心に余裕がなかった。

その結果、お弁当のイメージをぶち壊す、情緒もへったくれもないものを準備してしまっていた。

 

「……、すみません…。ちょっと見た目まで、気を遣う余裕がなくて…
 冷凍庫からそのままって感じ過ぎ、でしたよね…」
と自分も弁当箱代わりのタッパーを見やった。
お弁当の内容は、以前の夕飯の残り物を冷凍していたものだった。


ただそれらは冷凍保存されていた時と同じように、一食分ずつポリ袋に入れられたまま、タッパーに詰められていた。

 
蓋をあけたら、ポリ袋に包まれた得体の知れないもの達が鎮座している…

Kがびっくり箱を食らったような反応をしたのも、仕方のない事だった。
(改めて見ると…これは、あからさまに手抜き過ぎだった…。
 これじゃあ、Kだって嫌に思ったよな…)
今更ながら不安になった。
だが、そんな僕の耳を揺らしたのは、思わぬものだった。

 
「……、…っく、くくっ…くふふw…ふふふ…ww」

…どうやら、Kは何かのツボにハマったらしい。体を震わせて笑っている。
じわじわと漏れ出てるように笑う様子は、僕を脅かした時の爆笑とは違い、後を引いているようだった。

「…ふふっ、ww…いやこれw、流石に予想外やったけどな、ふw、なんつーかyさんらしい弁当やなぁと思うて…w
 この、効率重視!っていう感じw…ネカフェ巡りもめっちゃ効率考えとるしなぁ…
 いや~、ボクの弁当”感”を くつがえされたわ~」
しばらくして笑いがおさまってきたKは、ツボった経緯を説明してくれた。
そして、しげしげと僕の規格外弁当を観察したKは、その利点にも気づいてくれたようだった。

「でもこの方法、ええね。
 袋に入れとるから、汁気のあるものも漏れにくいし。
 仕切も要らん、弁当箱もあんま汚れなさそうやしで、便利やね。
 ま、ちょっと災害飯チックやけどw」
便利さに共感してもらって、僕は素直に嬉しくなった。

「そ、そうなんです…!結構利便性が高くて…
 会社員してた時は、よくこうやって持っていってたので…」
「あ、じゃあこれがyさん的には、弁当のスタンダードなわけか~」
「あー…、自分用ならスタンダード…ですね…
 でも流石に、一般的でない自覚はあります…」
会社員時代の僕もこの形態の昼食では堂々と、「弁当食べてます!」という顔はできなかった。
だからなるべく人目を引かないよう、ひっそりと食べていた覚えがある。

「ふふ、ええやん、それでも。
 yさんて真面目な顔して、結構おもろいことしよるよな~」
Kはそう言いながらポリ袋の口を開けていった。
僕も使い捨てのどんぶり皿・小と箸を2人分用意し、食べる準備を整える。
全ての袋を開け、各々好きなおかずやご飯を自分の皿によそう。
そして2人でいただきますをして、箸をつけていった。

 

元夕飯達は冷やされて味が染み込み、さらに美味しくなっていた。
ただ、保冷剤やそのまま解凍したおかずもあって、弁当は冷たかった。
でも暑さが残る中では、その冷たさも心地良く感じられた。

 

 

 

では今回はこの辺で!

続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~

ではまた~

 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
 

●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。

 

もうちょっと詳しく言うと…

主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。

 

●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません
 上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。

 

あらすじ

 
―預かって欲しいものがある。

 
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。

不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…

 
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?
1話目はこちら→ №1-借金取りといっしょ!の人探し (内向的な方にオススメ)

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!

 

「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!

 

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

 

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