お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。
というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
「………?」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」
誰かに、髪をすくようにして頭を撫でられている。
その丁寧で柔らかい手つきは心地良く、このままずっと微睡んでいたい。
ただ、時折肌に触れる手は不思議なくらい冷たかった。
(……母さん…?)
いや、そんな訳はない。
魔術学校の生徒は魔力の暴走などの恐れから、学校の寮で生活している。
離れた場所で暮らす、母親の手であるはずがないのだ。
じゃあ、これは誰…?
違和感に目を開ける。
木組みの天井、白い手と灰色のローブに包まれた腕、その先には…
「!」
白緑の長い髪に、黄緑色の瞳。
自分に毒薬を飲ませ、魔力を奪った相手がそこにいた。
「ああ、目が覚めたか。
どうだ?体に違和感はないか?
まだ眠いか?」
魔物は僕の顔を覗き込みながら、慎重に問いかけてきた。
「…い、いえ、違和感はないです…
眠気もだいぶ良くなりました」
「そうか…」
そう言ってそっと僕の目元を撫でてから、白い手は離れていった。
(…というか、なんで頭を触ってたんだ?)
頭に手をやりながら、何か魔術でも使われたのだろうかとまず考えた。
だが魔力の流れは感じなかったし、痕跡も全く感じられない。
まあ目の前の魔物なら、人間に感知されずに魔術をかけられるだろうけど…
そんな風に考察する僕を魔物は不思議そうに見てきた。
「どうした?頭がおかしいのか?痛いのか?」
「い、いえ…なんでもないで」
言い切ろうとしたが、黄緑の瞳から疑うように見つめられ動揺した。
圧力は無くとも、どこか神聖さを感じさせる程美しい方にじっーと注視されるのは…堪えるものがあった。
「……あー、いや、そのただ…
なんで頭を触られてたのか疑問で…」
「ああ、あれか。
人間はああすると安眠できると調べたからだ。」
(???…なんでわざわざ人間を安眠させたいんだ?)
とてもそんな必要があるとは思えず、逆に深まった疑問。
それに。
(結構寝てた気がするけど、この魔物はその間ずっと撫でてたのか?)
それって地味に…
「あの、面倒だったのではないですか…?
そ、そんな事までしていただかなくても、解毒が終わったら放っておいてもらって、いいんですが…」
一方的に好き勝手された相手ではある。
でも殿上人のような高貴さを持つ魔物に、ずっと頭を撫でさせていたなんて…
と申し訳なくなったのだが。
「何を言っている。
お前は私の監視・生育対象なのだから管理、つまり世話を行うのは当然のことだ。
お前が何か…よ、余計な事を考える必要はないのだっ」
「え、ぇえ…?…」
家畜の世話みたいなものだから気にするなってことか…?
にしても、なんで急にどもったんだ?
今までの堂々とした淀みない物言いとの違いに、違和感を覚える。
(まさか、召喚契約を結ばせるための新手の手口とか…?)
ただどちらにせよ。
この恐縮させられる”お世話”に、僕は慣れるしかないようだった。
今回はここまでにします~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
・【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
もうちょっと詳しく言うと…
・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、
ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。
・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・過去を引きずりがちな方 におすすめです。
過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。
あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。
注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません。
ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。
・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。
・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。
あらすじ
――方陣内に現れた半透明の蝶
初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…
平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…
あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったらおすすめ、拡散していただけると……ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!
「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
★感想・アウトプット的スペース★ 閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?