#135_№22-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」

 
「では今日の課題は、初級の魔物達2種類を2体ずつ召喚することです。
 種類は今までに召喚した4種類から、各自選んでもらって構いません。
 注意点は……」
 
石造りの召喚室に板書する音と共に、先生の声が響いていた。
隅の方にいた僕からは、クラスメイト達の背がよく見えた。

「なぁ、y君はどの魔物にする?」
ふと、小声で左隣から問いかけられた。
「えっと、スライムは確定だけど、もう一体は迷ってるかな。××君は?」
僕は黒板を目で追いながら、小声で隣に返答した。

「俺は苔リスかなぁ。小動物が好きでさ。でもy君がスライムとはなんか意外だなぁ〜」
「そ、そうかな…?でもスライムって――」
理由を言おうとしたところで、違和感に気がついた。

自分がスライムを召喚した時、召喚室に自分以外の生徒はいなかった。
この初級2種2体の課題もやった覚えがあるが、その時も先生と2人だけの個別授業でだ。
(…え、なにこれ…?)
 
「どうかした?」
話していたクラスメイトが肩に手を置きながら、心配そうに尋ねてきた。
その反応に違和感は加速する。

(っぁ、あり得ない、僕は魔物を爆殺したサイコ野郎だと思われてるのに…)
「……、……っ……ッ”?」
そしてそういう異様さを認識するほど、何故か息が苦しくなっていった。
「…ぅッ”、…ぐ、かはッ…!」
苦しくて立っていられず蹲った時――

 

(!?!)
水から引き上げられたみたいに、僕は夢から醒めた。
というより、蔓で首をギリギリと締められて無理やり目覚めさせられた。
間近で獲物を覗き込む、紅い瞳の魔物に。

「ッ”!…う”、…ぁ”っ…」
苦痛に涙がせり上がり、耳元でドクドクと脈打つ音が響く。
熱を持った頭の芯は痛みを訴える。
(苦しい、痛い、嫌だ、苦しい、助けて、辛い、もうやめて…)
朦朧とした意識と滲んだ視界で見えたのは、ニタニタと笑う口元だけだった。

「!!…っゲホッゴホッ、ゴホッはぁ、はぁ…ッぅグッ!?」
唐突に首の蔓が緩められた。
だが今度は花の咲いた蔓が口へ突っ込まれ、再び毒を流し込まれた。
加減を知らずに注がれる毒液は口の端から次々とこぼれ、顎を伝い胸や腹までを汚した。

“ニゲルナ”
そうしてまた僕は、夢へ突き落とされた。

夢の中は時間が自動的に進んでいくらしかった。
夢を見始めてしばらくはあの出来事が起きなかった夢を、魔物を殺した罪悪感や後悔のない、周りから白い目で見られることもない状況を楽しめた。
しかし僕は必ず違和感を見つけてしまうのだった。

そうして夢に懐疑心を抱くと魔物に伝わるのか、すかさず首を締められて現実に引き上げられた。
それから再びダラダラとこぼれるほど毒液を飲まされ、夢に送られる…

“ニゲルナ”
それを何度も何度も繰り返された。

 

(まるで溺れているみたいだ…)
花はそんな僕を飽きる事なく笑いながら見ていた。
徹底的に服従させるためなのか、ただ嬲りたいのか。

“ニゲルナ”と繰り返し告げる声音は、だんだん楽しげな響きを伴っていった。

 

 

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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