#144_№24-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
この記事は約4分で読めます。

 

お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」


目覚めた先こそ、悪夢だった。

(…う”うっ。ベタベタしてて、気持ち悪い…)
引きちぎられた服の残骸を纏う体は、土や毒液が混ざり合ってドロドロに汚れていた。
そして僕は変わらず蔓に囚われていた。

花の魔物は少し離れた所で目を閉じてじっとしている。
その姿は遊び疲れた子どもが眠っているみたいだった。
(蔓も、だいぶ緩んではいるけど…)
けれども蔓を振り払って逃げる体力も気力も、もう残っていなかった。
粉雪のように降り積もる絶望に自我が覆われていく中、ぼんやりと思った。

(…もしかしたら、もっと早くこうなっていたのかもしれない)
あの白緑の魔物が僕を見張っていたから、何もなかっただけで。
今までは運が良かっただけで。

特殊な魔力を持っていても結局、平凡な力しか持たない自分。
脅威をはねのける力のない者は、虫けらのように好き勝手に弄ばれ搾取される…
それが摂理なのだろう。

自分だって魔物を殺した。
だからこれも、こんな目に遭うのも、し、仕方ない………

「…っ”っ、……ぅ………、…!!ッ」

気配を感じたのだろうか。
花の魔物がふるふると瞼を持ち上げ、あのぞっとするくらい紅い瞳をのぞかせた。
そして目を覚ました僕を見つけると、楽しそうに唇の端をつり上げて近づいてきた。

(あぁ……あの延々と溺れ続けるような時間が、また始まるのか…)
呼吸が早くなり、体が震える。
「ッ…ハッ…ハッ”…ッ”……」

(召喚契約を結んでいれば、こんな目に合わなかったのかな…)
迫りくる蹂躙に怖気づいた心は、今更後悔し始めた。

…いやダメだ。
アレは多くの人を魔物の餌にするかもしれない選択だ。
絶対に選ぶわけにはいかなかった。
だから、こうなってしまったのも仕方ないんだ…。

ああ、でも――

(……どうせ喰われるのなら、)

“お前が何か…よ、余計な事を考える必要はないのだっ “
“冷めないうちに食べろ “
“ほら、今はそう思い悩まずに眠れ。人間は睡眠が重要なのだろう? “

口ぶりは傲慢で行動は強引。
そして時々その言動もぎくしゃくし出す不審な魔物。
それでいて、こちらを気遣おうとする意思が垣間見えたり、謎の安心感をもたらす白緑色の不可解な存在。

(自称・領主様がよかったなぁ…)

目を閉じて、早く終わることを願った。
自分はもう、それくらいしかできそうにないから。

…ッザリ

 

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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