お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。
というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
「………?」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」
「…あ、あの…、何も、ありませんでしたが…?」
そんな僕を見てため息をついた魔物は、小さい子供に言い聞かせるように話し出した。
「そんな風に怯えるのが、お前の日常ではないだろう。
いいか、体調がおかしかったり気分が悪くなったり、精神が不安定になっても私を呼べ。」
(えっ…そのくらいで人を呼出しても、いいのか…?)
相手がいくら魔物といえども、本人がいいと言っても。
渋る僕を見かねて、魔物は落ち着いた声で諭すように言葉を紡いだ。
「…人間は、容易く壊れてしまうのだろう。肉体も精神も。
お前が大丈夫かどうかは、管理者である私が判断する。
…今度1人で勝手に怯えていたら、常に私の側に置くからな」
最後に釘を刺すかのごとく、ギラリと若草色の目を光らせた魔物は「それに、」と続けた。
「人間は経験や感情を他者と共有・共感して、不安や心の傷を癒すのだろう?」
確認するように尋ねられた内容に、どう答えるべきか迷った。
なんとなく魔物の様子を伺うと、その瞳には好奇心というか探究心が浮かんでいるような気がした。
(なんか、自分が魔界の生物に思い馳せる時と似ているような)
だとすれば、ここは正確に答えた方が良いはずだ。
「あー、一般的にはそうですけど人間は個体差のある生き物でして…」
それから参考までに、僕の個体情報も付け加えさせてもらった。
自分はむしろ人と話したりするのが苦手で、物理的にも心理的にも距離を保ちたいと思う個体だということを。
「!っな、っで、では…っ!
先日からの夜のあれは、不快だったのか…!?」
僕の申告に思いのほか驚いた魔物は、少しおろおろとしながら尋ねてきた。
「りょ、領主様が不快なんてそんな…」
咄嗟にそう答えたが魔物が疑うようにジト目を向けてきたので、僕は慌てて率直な言葉で返答を改めた。
「ほ、本当ですよ!
その、え、L様は森?の香りがして落ち着くし、もう色々とお世話頂いているせいか触れられても抵抗感ないし、むしろなぜか安心します……」
「!!…っそ、そうか…!!
ま、まあ、私のリラックス効果が人間風情に劣るわけがないか…!」
僕の返答を聞いた自称・領主様は、フフン…っと鼻高々に嬉しそうにされた。
(ふっ、なんでその”人間風情”をライバル視してるんだよ…)
おかしくなり思わず笑ってしまった。
耳もいいらしい領主様は、その小さな笑い声に切れ長の目を丸くされる。
(ヤ、ヤバい…不敬だって怒られ…)
春の暖かい日差しをうけて、木蓮の真っ白な蕾がふんわりと綻んだ――

白面に浮かび出たのは、そんな微笑みだった。
気づけば、自分の息は止まっていた。
(……、…な、な、なななんで…)
なんとか呼吸を再開させた胸の内側は、驚きと感嘆と疑問で混沌となっている。
口もパクパクと開け閉めするだけしかできなくなった。
そんな僕を置いてけぼりにして、領主様は機嫌良さげに方向性をお決めになられた。
「では、話すのが苦手なお前の代わりに、私が話をしてやるか。
魔界の環境や気候に過去の出来事、白緑湿原に生息する魔物について…何がいい?」
今回はここまでにします~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
・【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
もうちょっと詳しく言うと…
・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、
ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。
・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・過去を引きずりがちな方 におすすめです。
過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。
あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。
注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません。
ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。
・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。
・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。
あらすじ
――方陣内に現れた半透明の蝶
初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…
平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…
あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったらおすすめ、拡散していただけると……ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!
「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
★感想・アウトプット的スペース★ 閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?