#177_№36-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
この記事は約5分で読めます。

 

お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」

(ということは………)

僕の安全を最優先して設計されたこの亜空間。
魔界の魔力が遮断されているだけでなく、入ってきた魔力も僕の…人の魔力に同質化される。
つまり亜空間そのものが、人間の魔力の保管兼増幅装置。
何気なく過ごしていたこの空間自体が、一番危険な代物だったのだ。

 
(…あ、あはは、はは……)
もう、乾いた笑いしか出てこない。何と言うかもう、卒倒しそうだった。

魔物が言ったことの真偽は分からないだろ!
幻術説だってまだ捨てるべきじゃない!
それにこの危険過ぎる想定への対策を考えるべきだ!

理性から叱咤の声が続々と上がってくる。
でも僕はもう、何も考えられなかった。
「…………」

(こんなのむしろ、幻術であった方が救いがあるんじゃないか…?)

真っ暗な夜の断崖絶壁。
先細る道も足元さえも定かではないそこに、取り残されてしまった気分だった。
留まっても、進んでも絶望が待っている…
本当に、どうしたらいいか分からなくなってしまった。

 

「…お前は自分の魔力によって、魔物が人間の世界へ行き、危害を加えることを恐れているようだな。
 だが、私は他世界へ行くつもりもないし、他の魔物にもそれをさせる気はないぞ。」
「!?!ッ」

ふいに、魔物がそう言い放った。
それはまるで、闇を照らす月光のような言葉だった。
あぁ、そのままその言葉を信じてしまいたい……
そう心がグラリと揺れた。

「…っ………、……ッ…」
ダメだ…、感情に流されるな……

”火の海と化した国、魔物が跋扈する都市、一飲みに食われていく人間、魔力や精魂を根こそぎ奪われた屍の山…”

(思い出せ…!自分が引き起こす可能性がある地獄を……!)
拳を握りしめて、僕はなんとか理性にしがみつこうとした。

 

「しかしそうは言っても、その根拠もそれを証明できるものも無い。
 私の言葉をどう捉えるかは、結局お前が考え判断するしかない。」
そんな僕の葛藤などつゆ知らずといった様子で、魔物は淡々と事実を述べた。

「!、っ、そうですね…」
意外なところからやって来た思わぬ助け舟。
僕はそそくさとそれに乗り込み、なんとか冷静さを取り戻そうと呼吸を深くした。
その様子を少し不思議そうに見てから、魔物は思い出したように呟いた。
 

「……だが判断材料なら、もう少し与えてやれるかもしれない」

 

 

「ちょっ、ちょっと待って、待ってください!ナチュラルに人の神経いじらないで!怖いです!!」

 

魔物が言った判断材料とは、僕の魔力の主な使用目的である希少種の保全や研究についてだった。
「見てみるか?」と問われ、頷いた僕の目元になぜか白い手が触れてくる。

「?見学に行くんじゃないんですか?」
「違う場所にいる私の分身体の研究室を見せようかと思ってな。視覚を共有するためにお前の視神経と私の…」
さも当たり前のように魔力を込め始めた手から、僕は慌てて逃れた。

「ちょっ、ちょっと待って、待ってください!ナチュラルに人の神経いじらないで!怖いです!!」
この魔物には、下々の意思など存在しないかのような行動を取るところがあった。
僕へはだいぶ気をつけているようだが、それでもふとした拍子に出るようなので油断は禁物だ。
 

(耳の時もそうだったけど、普通に怖いから止めてほしい)
神経をいじる技量の方はあまり心配していないが、気軽にいじられるのは生理的に受け付けられない。
「そ、そうか…」
本気で怖がった僕に、魔物は気まずげに答えてから少し思案する様子を見せた。

「映写もできるが、直がいいならば…」

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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