#180_№39-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
この記事は約6分で読めます。

 

お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」

「…あれは希少種や絶滅種ではない。
 あの花は、元々魔界で自生している植物を品種改良したものだ。
 だから問題はない。」


自生している植物の出す毒は依存性が高いため、そのまま僕に摂取させるわけにはいかなかったらしい。
そこで品種改良し、依存性がほぼ無い毒を出す花を生み出したそうだ。

「そうだったんですか…。でも、せっかく品種改良までしてたのに…」
「だがそれが雑草となれば、刈り取るしかあるまい。
 大切なっ、作物を荒らすのであればなおさらだ。」

(…な、なかなか的確な例えだな…)



利用価値があっても、利用するために自らが育てたものであっても、不都合になれば即切り捨てる。
そこに葛藤や躊躇は無さそうだった。
そして利用価値やその可能性が見出せない存在は、気にも留めない。
そもそも眼中にないのだろう。

 
“お前はそれらを気にしながら地を歩くか?…潰したことを嘆いてもキリがないはずだ。”

 

「……」
希少種の保存や環境保全をしていても、この魔物は決して博愛主義者などではない。
生態系維持のため種全体に注意を払う事はあっても、そこに生きる者達に愛着があるわけではないのだ。

”暮らしやすい、より良い住環境となるよう…”
湿原の環境を保全することは、この魔物にとってはインテリアを整える感覚に近いのかもしれない。

”武器も道具も、使うために揃えるもの”
種の保全も研究も、住処や物資の提供も、湿原の環境保全も。
その行動全ては、自身の生存戦略に帰着する。
まさに自分が生き残っていくための、道具であり手段なのだ。

さらにそこに強者ゆえの傲慢さというか、弱者を顧みない身勝手さも持っている。
(僕のことも問答無用で拉致ったし、いきなり耳を聞こえなくしたり視神経もいじくろうとするし…)
その思考と行動には、弱肉強食の世界に生きる魔物らしい非情さが根底にあると言えた。

 

「……、………………。」
だからこそ僕は、魔物が語った種の保全や研究に関連した話に嘘はないと思った。
それに。

(っ…面白い…。
 これだけ強い魔物なのに、かなりしたたかな戦略を取ってるんだ…)
しかも、単に力を誇示し従わせるのではないやり方だ。
魔物らしからぬその手法に、どんな風に思い至ったのか興味が湧いた。
 

(でも僕への接し方とかは、今の話と少し矛盾してる気がするんだけど…)
この魔物の思考の根っこ。その一端を、大まかにだけど掴めた気はする。
だが、まだまだ多くの「なぜ?」「どうして?」も積み上がったままだった。

(魔物と人間では生物として根本的に違う…だから理解できない事が多いのは当然…)
だから仕方ない。
少し前の自分なら、思考はそこで終着していただろう。
確かに色々と考えを聞かせてもらった今、改めて魔物との感覚や考え方のズレを突きつけられた。

(でも、理解できそうな部分だって全く無いわけじゃない…)
手間暇かけた対象を、無下に扱うことへの抵抗感。
強弱だけでは計れない利用価値、存在価値があるという価値観。
そして、
 
”生きる力自体は弱くとも、その事実に流されることなく生きようと努める者達。
 たとえ劣弱な存在であろうとも、私はそういう者らには、好感を覚える…”
 

(生き物の持つ可能性…それを感じさせる者が好き……)
その嗜好性は、人間が夢や目標に向かって努力する人を尊敬したり応援したくなる気持ちに似ている…
そう言えないだろうか。

(この人は、どんな可能性を見出しているんだろう…?)
閉ざされた空間で暮らす、小さな魔物達。
そんな彼らを見つめる、静かなペリドットの瞳を盗み見ながら、ふと思った。
 

――その可能性から、一体何を成そうと思うのだろう?
  何を糧にして、そんな思考に至ったのだろう?

ただなんとなく、知りたいと思った。
たとえその答えを理解できなくても、知った先に何も生まれないとしても。

今はただ、そう思った。

 

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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