お疲れ様です。
飲み会のことを
金を払って参加する苦行、憂鬱地獄イベント、労力というかダメージに対してのリターンが少ない苦行、自分の周りに空白のドーナツが出来上がるイベント…
などと思っている内向的bです。
（そんな糞みたいな飲み会タイムを過ごすことが多い内向的ｂが、
編み出した対策がこちら▶ #2_飲み会、その後は… ）
では気を取り直しまして…
この記事は、内向的ｂの創作物「借金取りといっしょ！の人探し」の掲載記事になります。
「………？」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します～
本文 「借金取りといっしょ！の人探し」
トイレを済ませた僕は、まずKと別れたあたりに戻ってきた。
しかしKの姿が見当たらない。
先に駐車場に向かったかと思い、ショッピングモール内を早足で進む。
しかし思いのほかすぐに、その背を発見することになる。
Kはジュエリー関係のテナントショップで商品を眺めていた。
（誰かへのプレゼントでも見てるんだろうか？自分用…ではなさそうだよな…）
Kはシンプルなシルバーの腕時計しか身に着けていないようだったから、そう思った。
（でも、似合いそうだけどな。ピアスとか、ブレスレットとか…？）
Kは狐寄りの蛇顔といった印象で、派手ではないが香るような華やかさがあった。
蛇は蛇でも意外とつぶらな瞳のアナコンダじゃなくて、リアシス系統のシュッとした…悪人面。
加えて180はあるであろう身長も有しており、スタイルもいい。
今だって高価な商品が整列しているきらびやかなショップにいても、全く浮いていない。
自分のような地味で庶民的な場違い野郎とは大違いだ。
こちとら店に入るのさえ、ためらわれてしまうんだが。
それでもなんとか侵入を果たし、さっさとKに声をかけようと店内を進む。
その途中で、ふと目に留まったものがあった。
（好きな色だな…）
それは盤面がターコイズブルーの腕時計だった。
バンドの部分は淡いキャラメル色の木目となっていて、全体的に柔らかい雰囲気を持っている。
ターコイズ色と木の色のバランスも絶妙で、素直にいいな、と思った。
「ｙさんはそういうのが好みなん？」
いつの間にか隣にやって来ていたKに話しかけられ、少し驚く。
「えっ、あーまあ、自分が着けるかは置いといて、単純に好きな色だなと思って…」
「確かに綺麗な色やね～。…お、さすがｙさんお目が高いで。
この盤、本物の天然石やって。バンドも天然木やん。」
「あ、ほんとですね。…うわ、値段エグイ…」
Kの言葉につられて商品横の説明書きを見る。
天然素材が使われた受注生産品のそれは、1,000円程度の腕時計しか知らない自分には、なかなかの金額だった。
（でも、これだけいい素材と手間がかかっているなら、相応の値段なんだろうな。
まあ僕、買う気ないし。）
説明書の制作過程紹介などを読んで値段に納得していると、思い出したようにKが聞いてきた。
「そういえば、ｙさんて腕時計してへんよね？不便ちゃう？」
さりげなく僕の右手を取って確認するK。
すべらかな手指が巻きついてきたと感じた次の瞬間には、それはいなくなっていた。
「あー、スマホがあるのでなんとか。
あったら便利だろうなとは思うんですが、なんか時計と相性悪いのか、安物のせいなのか、壊れたり電池交換できなくなったりして…。
もう諦めてまして。腕時計って高いし。」
「そうかぁー……。
……ら……………ト………な…」
Ｋにしては珍しく、小さい声でぼそぼそと呟かれた言葉達。
それらは僕の耳までは届かなかった。
「…え？何て言ったんですか？」
「ん～～、なんも言うてへんよ～♪」
「？」
ジュエリーショップを後にした僕達は午前に引き続き、格安宿巡りを行った。
しかし3日目の現地捜索も、進展がないまま終了したのだった。
では今回はこの辺で！
続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ！の人探し（上） でどうぞ～
ではまた～
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します！
●どんな話？
・写真調の 挿絵いっぱい！ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
・考えすぎるライター＆怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー＆ブロマンス です。
もうちょっと詳しく言うと…
・主要登場人物が３人だけ！殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・２人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ！「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。
●注意事項
・この作品はkindleで販売済み＆購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません。
上巻の５～６割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。
あらすじ
―預かって欲しいものがある。
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのｙ。
がその直後、先輩は音信不通となった…。
不安に駆られたｙは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのＫと出会うが…
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…？
あと、念のため…
この創作物は、内向的ｂが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります！
「借金取りといっしょ！の人探し」は、内向的ｂが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです！
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
★感想・アウトプット的スペース★ 閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…？