#122_№10-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
この記事は約5分で読めます。

 

お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」

「……、」

僕の答えは魔物が話し終える前から決まっていた。
「…契約をしても、僕ではあなたを抑えることは出来ません。
 だから契約を結ぶこともできないと思っています…」

”契約を結ぶまで、お前をここから帰すつもりはない”
魔物はそう言っていた。
つまり僕は、”帰れない”選択をした。
「………」

帰れない。
ここで、魔界で、魔物に魔力を搾取されながら生きていく…

「っ”!……っ、…ッ」
家族にも会えなくなる。
色々な事を、無理やり諦めなければいけなくなる。
想像した冷たく暗い未来に怖気づき、息が乱れ手が震えた。

こんな選択、本当はしたくない。
魔物の言う通り本当に僕の魔力が特殊でそれだけが狙いなら、僕が恐れている悲劇は起きない可能性だってある。

「…、……………。」

ダメだ。
呼吸を深くし、動揺した息と心を宥める。
感情に流されてはいけない。自分の都合のいいように考えてはいけない。
甘い考えを握りつぶすように、拳に力を込めた。

”格上の魔物と召喚契約を結んだ結果起こる被害は甚大です”
諦めるんだ。諦めて、受け入れるしかない。

火の海と化した国、魔物が跋扈する都市、一飲みに食われていく人間、魔力や精魂を根こそぎ奪われた屍の山…


自分一人の命で到底贖えない災厄。
それを引き起こす可能性が少しでもあるなら、僕がすべき選択は一つしかないだろう。

(仕方ないんだ…これは、どうしようもない事なんだ)
僕は知っていたじゃないか、どうしようもない事が降りかかることを。
だから決めてたじゃないか、その時が来たら家族や周りにできるだけ迷惑をかけないようにしようって。 
そのためにはまず、どれだけ辛くても現実を受け入れ諦めることから始めなければいけない。

(あー…こんな形で居なくなるなんて、とんでもなく迷惑な子供だよな…)
思わず天を仰いでいたら、つい未練がましい考えまで浮かんできてしまった。

…ああ。
ぼっち生活のお供にしてたシリーズ本の続きも、もう読めないのか。
こんなことなら楽しみにしてたあのお菓子、早く買って食べとけばよかった。
母さんと父さん、そしてあいつに「さよなら」くらい言いたかったな…

「っ”……、……」

俯いた僕の耳に、軽い溜息が届いた。
「仕方ないな…」
否と答えても魔物は悠然とした姿勢を崩さなかった。どちらでも構わなかったのだろう。

「では、これを使って魔力をお前から奪う。」
魔物はそう言って、ローブの内ポケットから一つ小瓶を取り出した。
紫に近いピンク色の透明な液体が、瓶の中で揺れる。
なんだろう。嫌な予感しかしない。

「これは、他の魔物から魔力を奪う植物が使う毒だ。
 魔力の制御を狂わせ、植物が魔力を奪いやすくするために使われる。
 …多少気分が悪くなるが、のたうち回るような酷い作用はない。」

と言われても安心などできるはずもなかった。
どうせ無意味だろうけども、体は魔物の手から逃れようとした。

しかし、見えない何かに阻まれて動けなかった。
それらは僕の唇もさわさわと擽って、口を開けと催促してくる。
口の中にまで入ってきそうな毛糸みたいなものに諦めて口を開けると、魔物が瓶の蓋を外すのが見えた。
そして僕の舌の上に不気味な液体を、ゆっくりと垂らした。

「!?」

 

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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