#59_№21-借金取りといっしょ!の人探し (距離の変化…じっくり描いてます)

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
名もなき創作料理を作っては家族から「え、何これ…」と敬遠されてきた、内向的bです。
(別に細うどんをイタリアン風にしたっていいじゃないか…!普通においしいのに…!)
 
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
 
「…ブログ主の、創作物……だと………!?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

  

本文 「借金取りといっしょ!の人探し」


(とはいっても、色々考えたり新しい分野の調べ物をしたりしたせいか、結構疲れたんだよな…)

面倒なものを作りたくなかった僕は、冷蔵庫の冷凍室にあったシーフードミックスを使って、魚介のパスタを作ることにした。


オリーブオイル、バジル、塩にレモン汁を気持ち加えた、シンプルであっさりした味付け。
それにレタス、トマト、キュウリ、人参といった、切っただけの生野菜のサラダを添えた。
結局、手早く簡単に作りました!なメニューにしてしまった。

でも、Kはまた「美味い、美味い」と言って食べてくれた。
そんなKに対して僕は少々、ぼったくりバーの提供側になった気分を味わったのだった。

 
 

(午前中は頭使ったし、なんか甘いものを食べたい気分だな…)
昼食に使った皿を片付けながら、僕は甘美な誘惑にかられていた。
確か、戸棚に”アレ”がいくつか残っているはずだ。

(…Kにもデザートとして出してみるか。)
朝食のリベンジの割にはそっけない昼食にしてしまったことを、僕は少し申し訳なく思っていた。
 
Kに甘いものは大丈夫か聞いてみると「食べる~!」と間髪入れず元気のいい答えが返ってきた。
幼児を思わせる反応だったが、特に微笑ましくはならなかった。
だいぶデカい男がやってしまったら、ただ不気味なだけだ。
 

キッチンの戸棚には、コーヒーだけでなくハーブティや緑茶など結構色々な飲み物が常備されていた。


それらの中から紅茶のパックを見つけた僕は、せっかくだからとデザートのお供を紅茶に決めた。
Kに紅茶は大丈夫か確認した後、2つのマグカップに少しお湯を入れる。
カップが温まったらお湯を捨てて、ティーパック入れ、お湯を注ぐ。
そして適当な皿をカップに被せた。


抽出2分か。スマホのタイマーをセットして、と…

「なんで皿被せるん?」
 
いつの間にか隣に来ていたKに、驚きびくついてしまった。
Kはびっくりした僕をからかうことはせずに、ただ不思議そうに僕の手元を覗き込んでいる。
(そういえば、今朝も調理の様子を観察していたよな…)
 
Kは料理ができないと言っていた。
でも、もしかしたら興味はあるのかもしれないと、その様子を見て思った。
家庭料理への独自のこだわりを、だいぶ語ってたし。

「…紅茶とかはこうやって蒸らした方が、香りが強くなっておいしくなるんですよ」
そう説明はしてみたが、自分もそこまで紅茶に詳しい人間ではなかった。
商品裏の説明とかも確認したいもの好きなので、知っているだけだ。

「へぇ~、知らんかったわ~。でもなんかシュールな光景やね」
そんな簡素な説明に、Kはなんだか独特な感想を述べた。
僕はその横顔を見ながら、紅茶の淹れ方にこだわる人が周りにいなかったのだろうか、などと思っていた。 

 

出来上がった紅茶と皿に盛った甘味を、2人で和室のテーブルに運ぶ。

デザートは、パステルカラーのマカロンである。


ピンク、スカイブルー、イエロー、グリーン、オレンジといった鮮やかなマカロン達。
そして、僕の向かいに座るKの、黒のジャケットと彩度の低い柄シャツ…
両者の色彩が激しく対立している。
 
皿を被せられたマグカップより、こっちの構図の方が僕にはよっぽどシュールだった。
マカロンを味わいながら、そのおかしな対比を視界に納めていると、それが目に入った。
 

やけにじっくりと、紅茶を味わっているK。
(あれ?そんな紅茶好きには見えなかったけどな…。
 それにこの紅茶、お買い得パックぽいんだけど…)
ただ、紅茶への熱心さに対し、Kはあまりマカロンには手を付けていないようだった。

(あ、もしかして、マカロンは苦手だったのか?)
今度食べ物について聞く時は、食べ物の名前まではっきり伝えた方が良いな、と僕は密かに反省したのだった。

 

 

 

では今回はこの辺で!

続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~

ではまた~

 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
 

●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。

 

もうちょっと詳しく言うと…

主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。

 

●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません
 上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。

 

あらすじ

 
―預かって欲しいものがある。

 
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。

不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…

 
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!

 

「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!

 

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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