#57_№19-借金取りといっしょ!の人探し (作者も警察等のデータチェックしたよ!一人で!)

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。

「使い勝手がいい」とか
「スタンドやキーボードを後付ければPCに近い操作感にすることもできる」
とか作中で言っているのに、

実はタブレットを所有したことはない、内向的bです。
あ、その、ちょっと貸してもらったことはありますよ…? 


この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
 
把握した
 

という以外の方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

  

本文 「借金取りといっしょ!の人探し」

 
「え…、ええの?それ、ボクが使ってしまっても、本当に…ええの?」
 

(なんだ?人の物こそ嬉々として、遠慮なく使いそうなのに…)
突然、大和撫子もかくやという慎み深さを見せたKに、違和感しかわかない。

「だってそれ、
 その、タブレットは……

 

 

 yさんのエロ動画鑑賞用、やないん?」

 
慎み深さから一転、Kはにやにやしながら僕をおちょくって来た。
 
「…」
どうやら、Kはスマホで頑張りたいらしい。
どうぞどうぞ。

 

 

「yさん~、東京はチェック終わったけど、先輩はおらんかったわ。次は…埼玉やな~」
結局僕は、画面ロック等を解除したタブレットを貸し出してやった。
それを手にしたKは、サクサク作業を進めているようだった。
 
チェック作業が順調だと確認できた僕は、次に福祉関連機関からの公表情報を探ることにした。
厚生省のホームページには、各都道府県の「身元不明者情報に関するページ」へのリンクがあった。
ここも関東地方を中心にチェックしてもらおう。

 
そして最後に民間団体。
家族の依頼によって、行方不明者に関する情報公開を行っている2団体のサイトをチェックしてもらう。

 
「…へぇー、家族に探してもらえる人もこんなにおるんやね~。
 まあ、そうでない人もぎょうさんおるんやろうけど…」
 
作業の最中にふとこぼされた、Kの意味深な言葉。
気になって思わず目を向けた僕にKは、自身がよく目にしてきた家族の形態を語ってくれた。
 


「仕事柄かなー…
 家族と縁切ったとか、関わりたくないって人、結構おったなぁと思うてね。
 家族に捨てられて置き去りにされた人もおったし、家族と合わんとか、義理親とか親の恋人だったりが家におって居場所ない人もおったなぁ。
 むしろ危なくて家から逃げてきたって若い子も見かけるしな~」

 

日本では年間8万人以上が行方不明になっている。
ただそれは、家族などから警察に行方不明者として届けられた人の数だ。
Kの言ったような、家族から見放されたり縁が切れた人達が行方不明になっても、発表される数には含まれないだろう。
 
家族が探している人達、届出が出された行方不明者は、もしかしたら氷山の一角なのかもしれない。


(Kはその目で、海中の氷山も見てきたのだろうか…)

 

「yさん~、ないわー。先輩は載っておらんようやで。」
Kに民間サイトまで全て確認してもらったが、先輩やそれらしき人物は載っていなかった。
自分たちの他に、先輩を探している人も居ないようだった。

 

 

先立っての情報収集が済んだら、次は調査の段取りだ。
調査の手法を決めたり、最初に決めた目的を果たせるように調査設計…調査の具体的な計画を立てる工程に入っていく。
僕は「人探しの方法」自体たいして知らなかったので、最初にネットでどんな方法があるのか調べた。
 
するとまず目についたのが、
「行方不明になって1週間を過ぎると、見つかる可能性がぐんと落ちる」
から、今すぐ警察に捜索願を出すか探偵に依頼しなさい、というアドバイスだった。

―1週間か…
 
先輩へのメッセージに既読がつかなくなったのは、9月3日の午前中から。
郵便受けのチラシの溜まり具合も、数日程度の不在を思わせるものだった。
(新聞とか発行日が書いてあるものがあれば、もっと断定出来たんだけど…)

正確なところは確かめようがないため、とりあえず先輩がいなくなったのは9月3日午前中~4日にかけてだと仮定する事にした。
 
(となると、3日、4日から数えて、9月9日、10日までが一週間か…)
今日はもう6日だ。あまり時間がない。

 
―もし、もしこの1週間で見つからなかったら…
―その後も、先輩の無事を確認することが出来ず、<預かって欲しいもの>も見つからず、捜索の期限が来てしまったら…

 

(2週間探してもダメだったら……諦めるしかないだろう…)
これから2週間、時間と労力をかけ、怪しげな怖い人とも協力して先輩を探すのだ。
それで充分だと、許容してもらえないだろうか…?
先輩に対しても、自分自身に対しても、「やれることはやった」と言えるレベルではないだろうか…。

 
(…そう、思おう。そう思うしかない…)
何とかそう自分に言い聞かせ、僕は意識を調査手法に引き戻した。

 

では今回はこの辺で!

続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~

ではまた~

 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
 

●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。

 

もうちょっと詳しく言うと…

主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。

 

●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません
 上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。

 

あらすじ

 
―預かって欲しいものがある。

 
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。

不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…

 
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!

 

「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!

 

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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