お疲れ様です。
最近、別の創作話の制作に熱中していたため、ブログ更新をサボってしまった内向的bです。
この記事は、内向的bの創作物「借金取りといっしょ!の人探し」の掲載記事になります。
「どういう…ことだ…」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「借金取りといっしょ!の人探し」
段取りも終わり、いよいよ実際に調査をする段階まできた。
最初は、アパート内&周辺の調査から始める予定だ。
ただその前に、Kに聞いておきたいことがあった。
「Kさんは先輩の現在のお仕事とか知ってますか?」
Kは借金取りという職業柄、先輩の個人情報をある程度押さえているだろうと予想した。
仕事方面から最近の人間関係、引いては失踪や<預かって欲しいもの>について追えないだろうかと、期待したのだが…

「あー、実は詳しくは知らんのよ。個人で販売系のお仕事してるってぐらいしかなー。
せどりとか、そういうのらしいわー。」
(そうか…残念…仕事方面からは追えないか…)
「あ、あと、先輩の借金の金額なんて教えてもらたりしますか…?」
「あー、それはちょっとなぁ…。
んーでも、飛ばな…夜逃げせなアカンほど、積み上がってはないで。」
個人情報の中でもかなりデリケートな部類のものだ。
金額まで教えを乞うのは、さすがに無理があったようだ。
「他のヤ…消費者金融から借りてるってことも、ありそうでしょうか?」
「そうやなー…少なくともボクの耳には、他んとこで焦げ付いたーとか、トラブったーって話は届いてへんよー。」

Kの言葉を信じるならば、先輩は失踪しなければならないほどの借金を抱えていたわけではなさそうだ。それに、昨日覗いて先ほど回収してきたポストの中身にも、支払いを求める督促状などはなかった。
(借金苦が原因で失踪した線は薄そうだな。まあ、新しく金銭トラブルを抱えたって可能性もあるけど…)
ひとまず、仕事方面と金銭トラブルについては保留にしておくしかないだろう。
そこまで聞いたところで、ふと、最近手掛けていた記事について思い出した。
(目の前にいる人は、取材対象として、ドンピシャな人物だよな…)
好奇心がむくむくと、入道雲のように湧き上がってきた。

それらは遠慮や警戒という名の箍をも、跳ね飛ばしていった。その勢いに逆らうことができなかった僕は、気づけばKにお伺いを立てていたのだった。
「あの、Kさん、ちょっと捜索に関係ないことを聞いてもいいでしょうか?」
「え、なに、改まって。なんでも答えたる!とは言えんけど、聞くだけは聞くで?」
まず質問はしても大丈夫なようだ。すげなく断られたり、かわされたりするかと危惧したが良かった。まずは第一関門突破だ。
「あ、ありがとうございます。
Kさんはあの、どうしても借金を返せなくなった人達に、その…お金を作らせるための仕事の斡旋とか手配とかしたりもするんですか?」
とまずは少しオブラートに包んで聞いてみた。
「あー、そういう手配なー…まあ、せぇへんこともないけど…」
Kは曖昧な回答をした後、
「ちゅうかyさん、なんでそんなこと聞くん?朝の時は急に棒読み返事してきたのになぁ~?」
とニヤニヤしながら尋ね返してきたのだった。
「あ、あの時は…、その、Kさんもあんまり、内情の部分に突っ込んでほしくないかなと思ったので…」
う、だってあれは明らかに突っ込まない方がいい空気だっただろ…。
だが今回は、Kの挑発に対する動揺よりも、好奇心の方が勝ったのだった。
「その…今、請け負ってる仕事の関係で、多重債務者ことについて知りたくてですね…
僕も調べはしたんですが、実際ホントにタコ部屋とか臓器売買とかあるのなって…
携わってる人の言葉を聞きたいなって思いまして…」
「へー、そういう内容の記事も書くんやねー」
自分の職業については、捜索期間設定の際に軽く説明していた。ネットの記事などを書いているフリーライターだと。

「ん~そうやね…」
Kは何やら思案しているようだった。どこまで話していいか、吟味しているのだろうか?
「…実際にな、仕事を斡旋するのはそれ専門の業者さんや。ボク達はそういう業者さんとお客さんを繋ぐまでがほとんどなんよ。
せやから、あんま詳しいことは喋れへんのや」
Kはそう前置きしてから、続きを教えてくれた。
では今回はこの辺で!
続きは次回の掲載記事か、Amazon kindle 借金取りといっしょ!の人探し(上) でどうぞ~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
●どんな話?
・写真調の 挿絵いっぱい!ノベルゲーム風小説 です。サクサク読めます。
・考えすぎるライター&怪しい借金取りによる、不気味で 笑えて ほっこりする 人探しミステリーです。
・ジャンルは、ミステリー&ブロマンス です。
もうちょっと詳しく言うと…
・主要登場人物が3人だけ!殺人事件、探偵、警察も出てこない珍妙ミステリーです。
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・内向的な方におすすめ!「疲れにくく、深く楽しめる」物語になっているはずです。
●注意事項
・この作品はkindleで販売済み&購入者様もいらっしゃるため、結末まで掲載しません。
上巻の5~6割くらいまでの掲載とする予定です。あらかじめご了承ください。
あらすじ
―預かって欲しいものがある。
そんなきな臭い頼みを、恩人の先輩から引き受けたライターのy。
がその直後、先輩は音信不通となった…。
不安に駆られたyは、先輩の住む都心のアパートへと向かう。
そこで底知れない恐怖を感じさせる男、借金取りのKと出会うが…
日常に潜む…”闇”を垣間見る不穏なミステリー
あなたも、少し覗いてみませんか…?

あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら全く借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったら宣伝、おすすめ、拡散していただけると、うれしいです。
とっても励みになります!
「借金取りといっしょ!の人探し」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
※このブログでは作者自身が、記事数を増やすために掲載しているだけで、無断転載ではないです!
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
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