お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。
というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
「………?」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」
「っ!?!」
テリトリーに入ってきた僕に、花々は牙を剥いた。
手始めに、霧状の噴出物を顔めがけて吹きつけてきた。
迂闊にも顔を近づけていた僕は、それを思いっきり吸い込んでしまった。
「ゲホッゴホッ、ゴホッ、」
咽たのが収まる前に視界が、頭がクラクラしてきた。
(この浮遊感、あの毒薬に似てる…)
立っていられずその場に蹲るのを、待ち構えていたのだろう。
花々から蔓が勢いよく伸びてきて、首や手足に絡みつかれた。
僕はなんとか逃れようと平衡感覚を失いかけた体で藻掻いた。
蔓は伸縮性があって引き千切るのは手間取りそうだが、アサガオの蔓程度の太さで一本一本の力は弱い。
体が動くうちに、花達から距離を取らなければ。
踵で地面を蹴り、後ろ手に必死に後退しようとした。
しかし、周りの花達からも、蔓が続々と伸ばされた。
蔓の数が増えていくと、絡まる力も増していく。
蔓と僕とで拮抗した力。
しかし、毒にやられ体からは徐々に力が抜けていく。
ズッ、ズズ…、ズズズ、ズズズ…
そうして最後には、蔓にズルズルと引きずられて花壇の中へ招かれた。
獲物を手元に引き寄せた花々はまず、僕の口に花弁を突き入れ噴出物と同じ味の液体を飲ませた。
少しすると体がさらに重怠くなり、意識の混濁も加速していった。
(ダメだ、意識を…たもって…いな…い…と……)
だが必死で手繰り寄せようした意識は、毒の蠱惑的な甘い香りに浸食されていくばかりだった。
そんな中、花が皮膚に接した蔓から僕の魔力を吸い取り始めた。
それはほんの、ひとつまみ程度。
指先に小さな光を灯すくらいの、ごく僅かな魔力だった。
それでも花は急激に成長、いや変化した。
花は僕の魔力に驚いたのか、すぐさま花弁を引き抜き距離を取った。
しかし花自体がみるみる大きくなるため、僕との距離はひらかない。
簡単に手折られる草花からヒマワリ、さらに二階建ての建物に匹敵しそうなバナナの木サイズになっていく花々。
僕はその激変を、根元でただ見ているしかなかった。
アサガオ程だった蔓も、今では僕の手首くらいになっていた。
力も強くなり、先程まで中に入り込もうとしていた服をいとも簡単に引き裂いた。
そして素肌の晒された場所に巻きついてきた。
「っ…?!?」
嫌な事に、蔓から滲む粘液にも意識を混濁させる効果があるらしい。
しばらくすると蔓が触れた箇所から体が溶け出すような、自分の輪郭が曖昧になる不思議な感覚に襲われた。
(なに…これ…?ぼく、どうなって、る…?)
だがそこに恐怖はなく、むしろ生温い湯に浸かるような抗いがたい心地良さがあった。
(…あぁ…なんか、もう…よくわからない……もう、いいか……)
そうして思考も抵抗も放棄させられ、ただ魔力を吸い取られるのだった。
今回はここまでにします~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
・【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
もうちょっと詳しく言うと…
・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、
ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。
・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・過去を引きずりがちな方 におすすめです。
過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。
あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。
注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません。
ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。
・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。
・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。
あらすじ
――方陣内に現れた半透明の蝶
初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…
平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…
あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったらおすすめ、拡散していただけると……ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!
「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
★感想・アウトプット的スペース★ 閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?