お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。
というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
「………?」
となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~
本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」
…ッザリ
「っ、全く仕方のない奴だな…!!」
木の葉のさざめきのような低音。巨大樹の如く堂々とした物言い。
耳に届いた彼の声になんとか顔を持ち上げると、温室に足を踏み入れた白緑色が見えた。
花の魔物は不意に現れた侵入者を見て動きを止め、様子を伺っている。
「危険だから隠していた隔離空間に、わざわざ忍び込んでいたとは…!」
しかし白緑の魔物はそれを気にも留めず、ズンズンとこちらへ近づいてきた。
が、あと数歩というところで、花の魔物が腕や蔓を広げてその行く手を遮った。
”ミて!くださイ!ワたし、大きくナっ、ナりましタ!!”
意外なことに、花の魔物は迎撃のためではない行動をとった。
うれしそうに、まるで親に褒めてもらいたそうに、ただ身体を掲げてみせている。
「そうか」
だが白緑の魔物はそれに一瞥もくれることなく、すれ違いざまに一言機械的に返しただけだった。
そしてその返答後、花の魔物が急速に萎れ始めた。
僕に絡まる蔓達も、あっという間に力を無くし干からびていく。
”?……あ、あレ?ワたし…ッ…”
身に起こる異変に狼狽える花。その可愛らしい相貌にも皺と恐怖がはびこっていく。
魔物はそれすら顧みることなく僕の側に膝をつくと、僕の身体に絡まる蔓を淡々と取り除き、抱き起こそうとした。
”ま、まっテ!ソ、ソれワたしの…!……”
獲物を奪われまいと伸ばされた蔓。
しかしそれが届く前に花は枯れ果て、動かなくなった。
(ぁ、ハーブの匂い…)
上半身を起こされた口元に、覚えのある香りがする小瓶が添えられた。
解毒剤を飲ませ終わると、魔物は僕を抱き上げ無言で歩き始めた。
自然と目に入ってきた白い顔は、いつになく険しかった。
(ぁ、そうだ…僕、すごく汚いんだった……)
土と毒液とが混ざりあいドロドロに汚れた体。
それをしっかりと抱く白い手も、灰色のローブも茶色く穢れている。
「っ、ご、ごめんなさい…
ぼ、僕汚いし、た、たぶん、歩けるので下ろし」
「うるさい」
「え、で」
「黙れ、下ろさない」
魔物にぴしゃりと言われ、僕はそれ以上何も言えなくなった。
すると項垂れるしかない僕の頭上で、ため息が一つこぼされた。
「……洗えば汚れも落ちる。あと無理な事は言うな」
「、すみま」
「お前の謝罪など、聞きたくない…」
僕の発言を遮るように被せられた言葉。
でもそれは決して、突き放した物言いではなかった。
僕はそのまま浴室に連れていかれ、魔物に黙々と洗われた。
彼は怒っているのか機嫌が悪いようだったが、身体を洗う手は優しかった。
(僕に、怒ってるわけじゃない……?)
魔物は僕のことは手ずから丁寧に洗ったくせに、自分の汚れた服などは魔術で素早く取り替えていた。
それから僕の身体にできた擦り傷などに手当を施し寝間着を着せ、あてがわれた部屋まで運んでくれた。
今回はここまでにします~
ではまた~
初めましての方、この創作物は…
創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!
・【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
もうちょっと詳しく言うと…
・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、
ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。
・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
・過去を引きずりがちな方 におすすめです。
過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。
あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。
注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません。
ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。
・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。
・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。
あらすじ
――方陣内に現れた半透明の蝶
初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…
平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…
あと、念のため…
この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。
よかったらおすすめ、拡散していただけると……ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!
「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。
この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。
★感想・アウトプット的スペース★ 閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?