＃151_オリーブオイル値上げ！　あなたはどう対応しますか…？

お疲れ様です。
国立がん研究センターがん対策研究所が平均約11年追跡調査した研究、
『飽和脂肪酸摂取と循環器疾患発症の関連について』
を読んで、何事もバランスが大事ということを再確認した、内向的ｂです。
　
今回も前回に引き続き、各脂肪酸の摂取バランスを探っていきたいと思います。

n-6系さんについて

前回の　＃150_オリーブオイル値上げ！　あなたはどう対応しますか…？　では、
色々な記事で
「n-6系はコレステロール値を下げる働きがある、身体にいい油」
だともてはやされていたn-6系さんに、摂りすぎると動脈硬化を促進させる恐れがある事を知り、
驚愕したところでやりました。

前回記事の図からも読み取れるように、
油から摂取しているn-6系脂肪酸は主に、リノール酸のようです。

調べたところ、日本人が摂っているn-6系脂肪酸の多くもリノール酸で、
大豆油、コーン油などに多く含まれているようでした。

なので、n-6系、別名「オメガ6」の脂肪酸の代表格、
リノール酸の特徴について整理してみたいと思います。


リノール酸の特徴

・n-6系脂肪酸は体内で作ることができない脂肪酸で、必ず食事から摂取しないといけないため、必須脂肪酸と言われている。
　→不足すると、皮膚障害が起こったりする。
　
・血液中のコレステロールを減らす働きがある。
　→ただし大量に摂りすぎると、善玉コレステロールまで減らしてしまう。

・リノール酸から作られるホルモン物質には、炎症や血液を固める作用があり、
　摂りすぎると、動脈硬化を促進してしまう。

という感じでしょうか？
最近はリノール酸の摂り過ぎに警鐘を鳴らすような記事も、多くなってきている印象を受けました。

　
実は内向的ｂは、「完全無欠コーヒー」もどきのＭＴＣオイル入りコーヒーを始めるにあたって、
油のことを調べたことがあるんですが、その時は植物油というかリノール酸をヨイショする記事が多かった覚えがあるんですよね…
　
科学は日々、多くの人の努力によって進歩しているんだなぁ…

摂取バランスはどうすればいいの？

で、結局脂肪酸の摂取バランス、
特に「n-3系：n-6系」の比はどうすればいいのかも、内向的ｂは調べていきました。

n-3系とn-6系、別名「オメガ3」「オメガ6」の２つの多価不飽和脂肪酸…
この方々は前回記事の図からも読み取れるように、
互いに正反対の働きをしているそうです。

例えば、オメガ６は白血球を活性化して病原菌などと戦う働きをしますが、オメガ３は逆に白血球の働きを抑制、炎症を抑えることがわかっています。

出典：NHK『健康には必須脂肪酸「オメガ3」「オメガ6」が重要！油選びのコツ』

しかも、この「オメガ3」「オメガ6」達は、自分の仕事をするために必要な酵素が同じで、
同じ酵素の取り合いをしている関係にあるそうです。

となるとどうなるかというと…
一方を摂り過ぎると、もう一方の働きを抑えてしまうことになってしまいます。
かなりバランスが重要になってくるわけですね。

現代日本人は加工食品などからn-6系、「オメガ6」の脂肪酸を知らぬ間に多くとってしまいがちと言われています。
病原菌などと戦う働きが強まる摂取バランスに、傾きがちになっていそうですね。

そうしてn-6系・「オメガ6」の脂肪酸が多くなりすぎると…

松田教授によれば、過剰なオメガ６が白血球を暴走させ、さらには病原菌のような外敵ではなく、血管など自分の細胞も攻撃してしまっている可能性があるといいます。こうした状態が続くと、次第に血管の壁が傷つき、そこにコレステロールなどが溜まって動脈硬化を引き起こすことにつながると考えられています。

出典：NHK『健康には必須脂肪酸「オメガ3」「オメガ6」が重要！油選びのコツ』

おお～、こうして前回の驚愕事案「n-6系を摂りすぎると動脈硬化を促進させる」
につながるわけですね！
すっごくスッキリ納得できました。いやぁ～脂肪酸ってやっぱり面白いですね。

　
あ、そしてお待ちかねの摂取バランスですが、
世界中の色々な調査研究から、「n-3系：n-6系」もとい「オメガ3：オメガ6」の摂取バランスは、
1：2くらい
が良いそうです。

血液中の1：2くらいまでだと、心臓病で死ぬリスクが低いけど、
1：2を超えると、心臓病で死ぬリスクがいきなり高くなるからだそうです。
確かに死亡リスクのグラフの角度がすごいことになっています。

ただ、なんで1：2くらいがいいのかは、まだわかっていないそうですよ。
でも人間以外の動物の多くも、1：2くらいで健康に過ごしているそうで、
むしろn-3系・オメガ3の方が多いぜ！って動物もいるらしいですよ。

そして、n-6系・オメガ6をいっぱい血液中にあるぜ！っていう生き物は、
人間以外はほとんどいない…ということでした。

　
キリが良いので、今回はここまでにしておきましょうか。
ではまた～