#130_№18-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」

 
(ん、あれ…?なんだっけこの匂い…)
 
なんの匂いか思い出そうと、もう一度嗅ごうとした。
しかし、香りは幻のように消え去っていた。

(さっき確かに匂いがしたのにな…)
もう少しで答えが出そうなのに、出ない。そんな歯がゆい状態を、どうにか解消したくなった。

すんすんと鼻を鳴らしながら、もう一度あの匂いはしないものかと周辺をゆっくり探ってみる。
すると書斎の扉の近く、本棚と本棚が背中合わせになっている辺りから一瞬それが薫った。
2回目で、その甘い香りが何だったのかも分かった。

(あれだ、あの毒薬の匂いというか、味に似てるんだ。)
まるっきり同じ風味ではなかったが、魔力の制御を狂わす毒薬に繋がる香りだと感じた。

 

(そういえば、あの毒薬はどこから持ってきているんだろう?)
僕が見た限りでは、この屋敷内にはあの毒薬の保管場所は見当たらなかった。
書斎だって自称・領主様が不在の日に、机や戸棚の中もくまなく探っていた。
しかし、毒薬の小瓶すら見かけなかった。

ただ、これだけ大きな亜空間を創造できるのだ。
例えばあのローブの内ポケットを拡張して、保管していることも考えられる。

(でも)
この亜空間の外に保管している可能性だって、ゼロではないだろう。
この匂いの先には、もしかしたら亜空間外に繋がる場所があるのかもしれない…

チラリと、書斎に繋がる扉を伺った。
扉は閉まったままで、彼が出てくる気配はなさそうだった。
ゴクリ…

本棚と本棚の間、隙間さえ無いようなそこにおそるおそる手を伸ばした。

風のような、空気の膜に触れた感触。
次いでそれが揺らぐのを指先で感じた。
そして自分の手は本棚に触れることなく、その奥へと突き抜けてしまった。

(たぶんこのまま、入って行ける気がする…)
この図書室も探索魔法も駆使して、事細かに調べたはずだった。
しかしこの出入口は見つけられなかった。
やはりあの魔物が隠したものを見つけるなんて、自分には到底無理だったのだ。

 

(今日は偶然見つけられただけ、次があるとは考えない方がいいよな…)
魔界は一晩で地形すらかわる世界だ。
繋がる場所、出入口の場所が日々変化しないとも限らない。
あの魔物からしたら、僕の脱出ルートなんて隠しておきたいことだろうし。

もう一度、書斎の扉の方を振り返ってみた。
相変わらず扉も、その中も静かなままだ。
…今のところは。

(危険かもしれない。
 でも、これを逃したら……
 脱出のチャンスはもう、来ないかもしれない…)

その時、僕の足を止めるものは、その場には存在しなかった。

 

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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