#178_№37-召喚術の授業は××な魔物と、 …過去を引きずる人に贈る、ヒーリングストーリー…

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創作作品(一般向け)
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お疲れ様です。
自分の創作話を掲載することによって、記事数を楽に増やそうとしている内向的bです。

というわけでこの記事は、内向的bの創作した話
”現代的で現実的な召喚ファンタジー・ブロマンス”
の掲載記事になります。
 
「………?」
 

となった方は
目次から「初めましての方、この創作物は…」へジャンプしていただき、
最初にそちらを読まれることを推奨します~

 

本文 「召喚術の授業は××な魔物と、」

「映写もできるが、直がいいならば…」
 

魔物は僕に保護魔術や魔力の漏出防止術を掛けた後、書斎の扉を見学場所へと繋げてくれた。
彼に続いて書斎の扉をくぐった先には、薄暗い栽培室のような部屋が広がっていた。
その暗がりに浮かび上がっていたのは、水槽…みたいなものだった。
 

「ここは、現在の魔界環境では生育が難しい動植物の飼育室だ。
 ここにいる魔物達はどれも、他にはない生体機能や特殊能力を持っている」

飼育室には幅1メートル位、高さは魔物の背より少し高いくらいの棚が、3列ほど設置されていた。
その棚の収納部分には、水槽をはめ込んだように区切られた空間が並んでいる。
立ち並ぶ空間は、大きさや明るさが個々に少し異なっているようだった。
そして、その内部では植物や昆虫位の小さな生き物が暮らしていた。

「ッ!?!」

(っあ、あれって100年以上も目撃されていない、玉鋼蜘蛛《ぎょくこうぐも》じゃ…!)
その青みを帯びた濃灰色の蜘蛛は、強靭さと高い伸縮性を兼ね備えた糸を出す事で知られていた。
しかも上位個体にもなると、魔術と糸の張り方を組み合わせて簡易的な亜空間を作れるらしい。
青鈍色の短毛に覆われた体は、ベルベットのような光沢を放っていて美しかった。

(す、すごい…!挿絵しかなかった古い種までいる…)
玉鋼蜘蛛以外にも、自分も知っている位のレアな魔物達もちらほら見かけた。
さらには図鑑で見た絶滅危惧種、教科書ではすでに絶滅種していると書かれていた動植物までいた。

「……、………」
チラリと目をやった飼育棚が置かれていない壁際には、机や本棚が置かれていた。
机の上はざっと整理されていたが、書きかけの紙や筆記具なども転がっている。
それは記録を取るのに日々使われているのだろうと、想像できる様相だった。
本棚にも本であったり、記録綴りのようなものが詰まっている。

(ほ、ほんとに種の保全とか、研究をしてるんだ…)
魔物が家畜以外の飼育や研究をしている話なんて、聞いたことがなかった。
だから絶滅種や希少種の研究、しかも保全活動をしているなんて正直なところ半信半疑だった。
 

驚きのまま僕は、飼育室の管理者に質問した。
「…あの、どうして他の種の保全や研究をしているんですか?」
そこで考える様子を見せた魔物は、少しして逆にこちらに問うてきた。

「お前たち人間は、私の…”L”の本体、本性を何だとみている?」

強い魔物の中には、本来の姿とは別の姿をとって暮らしている者もいる。
”月桂樹の魔物”もそうだと言われているが、分かっているのは人型もとるという事くらいだけだ。
本来の姿についても、ドライアドの上位種だとか湿原内の巨木の一つではないかと推測されていた。

「まあ、そんなところか。
 …私は本体の生態上、防衛や伏撃…待ち伏せ攻撃は得意だが、機動力のある攻撃や先制の攻撃手段が限られている。」
「っ!!?」

(え、ぇ、え…!こ、これ、聞いてもいい情報なのか…!?)
目の前の魔物は、まだ”自称・月桂樹の魔物”の域を出ない。
だが本物だったら、もの凄く貴重な証言である。
あの月桂樹の魔物の生態情報など、研究者おろか一般の召喚師だって垂涎する情報だ。

僕はゴクリと生唾を飲み込んで、続きを待った。

 

今回はここまでにします~
ではまた~ 

初めましての方、この創作物は…

創作物掲載記事に初めて遭遇してしまった閲覧者様へ、
この作品の概要や、注意点についてご紹介します!


【安全第一なぼっち学生 VS 月下美人系魔物】の召喚契約を巡る攻防を描く話です。
・ジャンルは、現代ファンタジーなブロマンスです。
・挿絵は制作中ですが、今のところ2枚ほどあります。
 

もうちょっと詳しく言うと…

・転生、チート、俺TUEEE、最強、ざまぁ、追放、不遇…などという要素は皆無!
 流行りの異世界ファンタジーとは真逆のところを目指す、

ぼっちが考える「最強にリアル感のある召喚術のあれこれ!!」
を詰め込んだ、現代的で現実的なファンタジーです。


・ファンタジーなのに、主要登場人物が3~4人だけ!
 というか7割がた、ぼっち学生と魔物の2人だけで構成されていますww
 
・2人の感情の動き、距離の変化、クソデカ感情をじっくり堪能できます。
 
過去を引きずりがちな方 におすすめです。
 過去の過ちを思い悩む主人公を通して、
「それをどうにかマシにするには?」を描くヒーリングストーリー…
だと作者は思っています。


あ、もちろん、
内向的な人が「疲れにくく、深く楽しめる」物語になるように心がけて作っております。

 

注意事項
・この作品は、結末まで掲載しません
 ぼっち的に「話の肝」部分までAIに学習されると困るので、ブログでの公開は半分くらいまでの予定です。

・人体ではないですが、少しグロテスクな表現があります。

・ちなみに【BL版】をpixivに載せてます。

 

あらすじ

――方陣内に現れた半透明の蝶

初めての召喚。その青い羽ばたきに、言葉にできない感動を覚えた。
次の瞬間…

平凡な魔術学生だったyは、召喚術の授業でありえない事故を起こしてしまう。
その結果、学校中からサイコ扱いされ…

1話目はこちら

 

あと、念のため…

この創作物は、内向的bが文も、絵というか画像も、全部一人で作ったものになります。
AIさんの手すら借りていない、ペンネーム通り「ぼっち」で作り上げた作品です。

よかったらおすすめ、拡散していただけると…ぼっちはうれしいです。
とっても励みになります!

 

「召喚術の授業は××な魔物と、」は、内向的bが心を込めて作った作品です…
作品やその一部を無断で、複製・盗作・販売行為などはご遠慮ください。

この物語はフィクションです。
作中で登場する人物、団体、名称、事件等は架空のものです。実在のものとは関係ありません。

★感想・アウトプット的スペース★  閲覧者様の思ったこと、聞かせてくれませんか…?

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